手前味噌であれだけど

弟が大学に受かった。受かったのは第二志望らしいけど第一志望はまだ結果が出てないだけで俺は受かってるんじゃないかと楽観してる。
浪人した友達をたくさん見てきたのでどんなに大変か何となくは分かっていた。だから弟には現役で受かって欲しかった。
ほっとした。
昔から頭の良いやつだった。頭の悪そうな顔と頭の良さそうな顔という見本が必要なときのために生まれてきたような顔の俺とは違い、頭良さそうな顔をしている。何となく受かるんじゃないかとは思っていたけど実際その通りだった。
弟と俺は性格がまるで違い中学くらいのときはよくけんかした。「何でお前は俺みたいに考えないんだ？」「何でお前は俺と同じことをしないんだ？」
そんな風に考えていた。今思えばどこまでも幼稚な発想だ。人それぞれ個性がある。みんな同じだったらそんなにつまらないことは無い、なんて考え出すにはまだ幼すぎた。
おめでとう。