哲学者って何考えてるか分からないよね。

yusuke12006-01-26

俺たちはいったい何なのか?
結局宗教学は落とし、社会学を取った。かなり興味深い。
心理学、社会学、コミュニケーション、と現在取っている授業はどれも哲学と密接なつながりがある。
ソフィーの世界という本を読んだことがあるだろうか?哲学の基礎が学べてなおかつおもしろいっていう、一石二鳥のバファリンみたいな小説だ。
小学生のときに、中学生だったかな?日本語でこの本を読んでから哲学が大好きになった。というか「何でこんな大事なことをみんな考えないで生きていられるんだろう?」ぐらいのことを思い始めた。昨日まで田中と山田が付き合ってるとか、斎藤はかわいいとかそういう話が人生のほとんどを占めると思っていたやつがだ。
とにかくそれくらいインパクトがある本だ。
その本は「あなたは誰?」という手紙から始まる。
なんという質問だろうか。
園田祐介。確かにそうなんだけどじゃあもし違う名前だったら違う人になっていたのか?そんなことはないと思う。
名前とか出身地とか所属する学校とかいろいろなアイデンティティーがあるけどそのどれも、これが俺、私!って言うかっことしたものではない。
これ読んでる人は、あなたは誰?って言われてちゃんと答えられる人がいるだろうか?俺はできない。いったい自分は誰なのか?何で生きているのか?そもそも子の世界は本当に存在するのか?そういうことを考え出すと芸能人が結婚したとか、細木数子がずばり言った、とかそういうことに踊らされていることがものすごいむなしく感じられる。
ソフィーの世界の中にこんな一説がある。
人間はウサギのふさふさした毛の中に生きている。多くの人は自分がどこにいるのか、何のために生まれたのか何ということは気にしないで、暖かさを求めて毛の根元、つまりウサギ本体のほうに進んでそこで過ごす。哲学者というのは自分がどこにいるのか、自分が何ものなのかを知るためにわざわざウサギの毛をよじ登って外を見ようとする。哲学者は人々に向かって叫ぶ「われわれはウサギの毛の中にいるんですよ。」でも居心地のいい根元にすっかりなれた人々はそんな変わった哲学者を相手にしない。そしてそのウサギはマジシャンの帽子の中から出てきたところだ。
手元に本がないからめっちゃ適当だけどこんな感じ。確かに哲学者って言うと変な人っていう感じがするよね。でも普通の人が哲学者を理解できないように、哲学者も「何でこんな大事なことを考えないんでいられるんだろう?」って言う風に普通の人を理解できない。
哲学に少しでも興味を持つことは、自分が今見ている、感じている世界と全く違うものを見るきっかけになると思う。
まるで俺が哲学に詳しいみたいな言い方をしたけどそんなことはない。ただ一冊本を読んだというだけだ。それだけでここまで偉そうなことがいえる自分に驚いている。
映画のマトリックスはまさにこの話をしてる。
そして忘れてはいけないのがテリーとドリー生きてるって何だろ、生きてるってなあに♪
哲学って要はそういうことだと思うよ。やっぱ笑う犬は侮れないなあ。