風邪治したいけども

事件は食後に起こった。
2週間前くらいからジェルンと矢野ペペに今日のNBAの誘いをし続けていた。今日はビンスカーターとキッドを擁するネッツとの試合だったのでどうしても行きたかったのだ。
しかしなんせ朝から体調が悪い。
でもあんだけ誘った手前俺が行かないわけには行かない(と思った。)
っていうわけで
これ行ったらマジで死ぬかもと思いながらシャトルを待っていた。
キッドとビンスを見逃したくなかった。
しかし
シャトル満員で乗れなかった。
朦朧とする意識の中のメッセージを感じた。
「おまえな、もう20になんねんから自己管理くらいしっかりせなあかんやろ。いや、分かるで、お前が下手なりにバスケ大好きな気持ちはむっちゃわかんねんで。ビンスも来るしキッドも来る。そりゃ見てみたいやろ。でもな、死んでしまったら元も子もないねん。どうしてもしたいことでも我慢する勇気、それを持つことが大人になるってことなんやで。」
「うん、分かった。」
「ほな行ってこい。」
ありがとう神様。おかげで死なずにすんだよ。